てっきり会社のコネで独立と思ってた
紹介第1号、小西隆博さん。来月からフリーになる方です。まだブログもできてない時、こんなブログ考えてますと私の話だけ聞いて、じゃあ協力しますと言っていただきました。マジ感謝です。
カメラ一式を常に持ち歩いている方で、機械に強いクールな人だと思っていました。が、お話聞いてたら、えっ、そんな人だったんですかという面がたくさんでした。
公園で撮影する小西さんと待ち合わせることに。
はる:おはようございます。
小西:よろしくお願いします…これからどうしたらいいですか?
はる:まずは小西さんは撮影を…あ、小西さん、こういうの撮るの好きでしょう?
小西:何で分かったんですか…
はる:小西さんのインスタは見ていますので。小西さんの好みが分かってきました(笑)以前も神社の写真がありましたし。
▲2016年の夏にInsragramを始めて半年ほどでフォローワー2000人に。「5000人になったら写真展をしたいです」
今の会社での仕事内容は?
はる:スタジオの仕事だと聞いたのですが、どんな仕事なのですか?
小西:映像制作のためにスタジオを利用するお客さんのサポートをしています。以前は映像制作の部署でした。例えば、動画学習サービスの映像を作成したりしていました。
今の仕事は、お客さんに何か言われたら動くになるんです。そうではなく、もっと自分でつくりたくて。
はる:つくるというのは、自分で撮影するという意味でも、その場をつくるという意味でも?
小西:そうですね。ビデオジャーナリストって聞いたことあります?
はる:ビデオジャーナリスト?
小西:撮影から編集まで、全部1人でやる人のことです。当初はビデオジャーナリストになりたいと思ってました。でも新卒で入った会社は見事に真逆の会社でした。撮影から編集を同じ人がするなんてとんでもない、と。
はる:あらら。で、その後は転職を何度かしたのですか?
小西:会社員2年目の終わり、電車の中吊り広告でビデオジャーナリスト養成の専門学校を見つけたんです。これだと思い、ただ時間的に仕事との両立はできなくて会社を辞めました。夜間学校なので昼間はいくつかバイトをしながら通い、卒業する頃に運よく声をかけられて学校長が設立する会社に就職しました。
ですがその会社、次第に給料が遅延になり家賃が払えなくなったこともありました。その頃グループ会社の方に声をかけられて転職したのですが、それが今の会社です。
自分で撮影して編集する映像制作とまさに自分のやりたいことでした。30代はずっとその仕事をやっていました。でも10年以上やってきて、そろそろ次に進みたいと思うようになりました。そんなときに異動で今のスタジオ業務の部署になりました。
▲撮影中の小西さん、撮影してみた(笑)小西さんいわく、「木漏れ日が好き」
来月からは実質、無職…
はる:来月、4月からフリーになったらどんな仕事をするのですか?
小西:以前から、セミナー編集の仕事を副業でやっていたのでそれを継続しながら、撮影の仕事を増やしていきたいと思います。また、人とのコラボにも興味があって、イラストを描く知人と、似顔絵とセットの写真撮影など話を進めています。
はる:Facebookは写真で、Twitterは似顔絵でという人もいそうですね。
小西:生活費を稼ぐためだけの仕事では今まで会社で働くのと変わらないので、自分がこれまで蓄積してきたスキルとノウハウを活かして、自分のやりたいことを仕事にしていく模索をしていきたいです。
はる:4月の収入は・・・?あの、、ニートになるのでしょうか?
小西:そうですよ、ニートですよ。ニートですって言ってる人のこと、笑えない状況ですよ…
はる:そうなんですね(笑)生活はどうするのですか?
小西:日本政策金融公庫で融資を受けたり、最悪2年は無収入でも何とかなります。
はる:2年!独立のために貯金はしていたのでしょうか?
小西:いずれはフリーランスというのはずっとありましたから。独立資金としての貯金なのか通常の貯金なのかは曖昧ですけど。
はる:2年あれば何かできそうですよね。
小西:とはいえ、あまり悠長に構えず積極的に動いていきたいです。
はる:フリーランスになると話したとき、奥さんはどういう反応だったんですか?
小西:賛成でもなければ反対でもなかったです。反対でもなかったのは、いつも会社からげんなりして帰ってくるのを見ていたからでしょうね。
▲途中、都電荒川線を見ながら、各駅で降りて季節の写真を撮りたいとお話していました。そしてカレンダーにできたら、と。いいなぁ。
ラピュタに魅せられて
はる:カメラに興味を持ったきっかけは何だったのですか?
小西:元々はCGでアニメがつくりたいと思っていました。大学ではCGや映像、デザインなどひととおりのことをやってから専門に分かれていくのですが、そこでCGよりも映像にハマりました。自分が撮影した映像に好きな音楽をのせていく、というのがおもしろくて。CGはコンピューターでの細かい作業がしんどくて、それよりは撮影して編集している方が自分に合っていました。
はる:小さい頃は何になりたかったのですか?
小西:マンガ家です。
はる:え、そうなんですか!
小西:小学校1,2年の担任が理解ある人で、ノートに絵を描いてたのですが、それに花マルをくれたりしていました。
はる:ノートに絵って…要は落書きですよね(笑)
小西:そうですね。
はる:それに花マルをくれるなんて♡
小西:それで気を良くしたんでしょうね。小学校高学年の頃にクラスで選ばれて地区の絵画展に展示されたりしました。
中学1年の時に「天空の城ラピュタ」があって大好きになりました。そしてこれからはCGの時代になると思いました。高校3年生の文集には「ラピュタを超える映像をつくる」と書きました。
はる:おぉ!すごい!
小西:絵を描くのも文を書くのも好きです。以前持ち寄り調理の懇親会で人参の担当になって、つくるという意味では人参を切るのも楽しかったですよ。人参の切り方はダメ出しされましたけど。
つくるということがしたくて、手段は何でもいいんです。写真だったり映像だったり、文章だったり。自分が作った作品を見てくれた人が少しでも元気になったり、明日もがんばろうと思ってくれるような作品を作りたいです。そう感じてもらえるのであれば、表現手段は特にこだわりはないです。
離島の通学路を子ども目線で撮影したい
小西:今後、離島の撮影をやりたいです。最初は自費で行き、そこから仕事に繋がればと思っています。
はる:おもしろそうですね。離島マスターが選ぶおすすめの離島ベスト10!とか。
小西:おすすめの離島フォトスポットを本にしたいです。
小西:離島では子ども目線での通学路を撮りたいです。
はる:子ども目線って、アリの巣とか?
小西:大人目線ではなく、子ども目線で、どの風景が好きなのか聞いて、撮影する。そして動画をYouTubeで配信したり。
これまでも撮影はしていましたが、もっと心に響く写真を撮りたいと思うようになりました。そういう写真を撮るようになったのはインスタを始めてからです。どうしたらもっといいねがつくのかなと思っていたのですが、転機になったのが、初めていいねが3桁になったこの写真。
お台場の写真です。ここで変わりました。
はる:私も小西さんの写真が大好きで、風景の写真って心が洗われるんですよね。
小西:ありがたいことにそういうコメントをいただくこともあります。
小西:離島の撮影ですが、家はあまり空けないでというのが妻との約束なのでずっと行くということはないです。でも収入になってきて妻も連れて行けるようになったら一緒に行きたいですね。
はる:素敵ですね。本日はどうもありがとうございました!
Instagramのプロフィールには「心に残る情景写真を撮りたい」と書いている小西さん。これから活動の幅が広がってそんな写真がもっと見れるようになるんだろうなと思うと、楽しみです。
その後小西さんはインスタフォロワー5000人を見事に達成して写真展を開きました!
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