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セールスコピーライターで起業・経営支援の仕事。人生変えたいと熱望して-宇部和真さん

変わりたい、でもやりたいことも得意なこともない

東京・浅草橋を拠点に活動されている、宇部和真さん。宇部さんのおかげでゼロから独立できました!という人を多数輩出されています。惹句工房 (じゃっくこうぼう)代表。

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右が宇部さん。左が私。インタビューにて。惹句とは「惹き寄せ文句」という意味。また、「各誌表紙をジャックする」という英語のような、人の心をとらえるという意味も。

 

高校卒業後は、大学に行くこともなく、就職することもなく3年間フリーターを彷徨っていたところ、とある男性起業家との出逢いで人生が変わります。「変わりたければ、変わること。そのキッカケのほとんどは、人との出逢いである。」といった経験をしてきたからこそ、心の琴線に触れる言葉で人を惹き寄せることができるのだと思いました。

 

補足までに、コピーライターとは、人に興味を持ってもらえるようなフレーズ(キャッチコピー)を作る人です。例えばこの「そうだ」の言葉も。このキャッチコピーで京都への観光客は増加しました。

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出典:http://souda-kyoto.jp/campaign/archives.html

 

高校卒業後~低迷期。燃えているものはあっても燃やすものがない

はる宇部さん、高校卒業後はバイト生活だったと聞いたのですが。

宇部:そうですね。ガソリンスタンドで働きながら、何か自分にはできないかなと思って。でも、夢もやりたいこともなくて。

はる:そのときはご実家にいたんですか?

宇部:実家ですね。千葉県の船橋市です。でもそろそろ出ようかなと思って1人暮らしを始めたのが21歳のときです。

はる:そのときはまだバイトしてたんですか?何か始めたとか?

宇部:何もやってないですよ。きっかけになる本あるかなと思って本屋に行って、たまたま、人が変わるにはというような本があったんです。人が変わるには3つしかないと。時間配分を変える、住む場所を変える、付き合う人を変える。

 

経営コンサルタント大前研一さんの言葉です。大前研一さんが代表を務める企業のTwitterより。

 

宇部:で、まず住む場所を変えようと思ったんで、1人暮らしを始めたわけで。

はる:バイト生活だし、お金ないですよね?

宇部:お金なかったんですけど、とにかく変わらないとと思って。でも変わらなかった。時間配分はフリーだったから変えられるけど、問題は付き合う人だなと思ったんです。それで初めて銀座に行きました。銀座に行ったら何かありそうじゃないですか。

はる:東京に行ったら、海外に行ったら何かありそうっていうのと同じ感覚なんですかね?

宇部:そんな感じです。素敵な大人がいるんじゃないかって。で、おしゃれなところがあって、すみません、働きたいんですけどって。え、何?って感じでしたけど、その場で履歴書なしで面接してくれました。何屋さんかも知らなかったんですけど。

はる:マジですか!

宇部:次の日から働き始めたんですけど、上品で歴史があって、芸能人とかがお忍びで来るくらいのお店だったんです。トイレ掃除していたら声かけてくれるんですよ。また来るからよろしくねみたいに。それがすごくいいなと思って。

はる:ほんといいお店を選んですね。

宇部:そうなんですよ。ある時気になって貰った名刺を見返したら、社長さんとか自分で仕事を持ってる人達で。こういう働き方をすればかっこいい生き方ができるんだと思ったんです。単純に憧れですよ。そこから名刺交換した経営者に会いに行ってお話を聞いてたんです。半年で300人ぐらいお会いしていました。

はる:えー!すご過ぎる!!

宇部:でもこの人だっていう人はいなかったんですよね。ITの社長さんはITが得意だから起業したけど、僕は違うなと思って。めちゃくちゃ人と会って、結局何も変わらなかった。本気で悩んで、そういう人生最悪なときに、人生最高の出会いがあるわけです。

 

ペン1本あれば仕事ができると言われて

宇部:当時僕のことを色んな人に紹介してくれた人がいて、しばらくぶりで電話がかかってきて。最近何やってるのー、いやそろそろ就職した方がいいのかなと思ってる、そうなんだー、それもいいと思うけど、最近おもしろい人と会ったから最後に会ってみたらと。じゃあこれで最後にしようと思って会いに行きました。

はる:すごいタイミングですね。

宇部:コピーライターって知ってる?ペン1本あれば仕事できるよって言われて、まじすかと。やってみたいですって弟子入りをしたんですよ。反応が出たチラシや広告を単純に書き写すっていうことを1年半くらいしました。めちゃくちゃさぼりましたけど。

はる:そうなんだ(笑)

宇部:それから、その方のセミナープロデュースを任されたんです。

はる:プロデュースって?キャッチコピーだけでなく?

宇部:全部です。メルマガに案内流したり、場所の予約や資料の準備もですし。というのもコピーライティングと合わせてWEB上でのマーケティングも学んでいたんです。どうやったら人が集まるか。

はる:集客やマーケティングも実績がある方だったんですね。

宇部セミナーでしゃべるのはその方なんですけど。やりたいことを実現するためにまさにそういうことが知りたかったというもので、みんな喜んでくれてるんですよね。参加の対象は初めての方だったんですけど、たくさんの方が引き続きのサポートを希望してくれて大盛況でした。僕も当時ここまでやってる人はいないなと思ったんです。

はる:素晴らしいですね。

宇部:そういうことをできるようになりたいなと思って、今、僕もやってるわけなんです。自分が変われたから。当時の自分のようにもがいてる人達、そういう人に何かお役に立てることがないかなと。

 

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出典:東京の屋形船で誕生日サプライズしてみた | 惹句工房

宇部さんサプライズ誕生会。内緒で目隠しして連れて来られたそう。惹句工房のクライアントさんは食に関わっている人やファッションを仕事にしている人など様々です。 

 

コピーライターってどんな仕事なんですか?

はる:あるコピーライターさんの番組を見て、イメージが変わったんですよね。事業内容が分かりづらい会社のキャッチコピーをつけるにあたり、その会社のことを調べてキャッチコピーの案を100ぐらい出してて。

宇部:そうなんですよ。コピーライターって、リサーチすることが仕事なんです。実態が何なのかっていうのを分かってないと言葉って出てこないんです。

はる宇部さんはどういうことをされてるんですか?

宇部:販促屋ですね。販売促進。名刺でキャッチコピー作ったらゼロから1ヶ月で36人お客さん作った人とかいましたよ。

はる:名刺って配ってもなかなか次に繋がらないし、すごいですね。

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出典:ファッションコーディネーターがその場でお申し込み2件獲得したFanFun名刺とは|惹句工房

宇部さんが手がけた名刺。Afterの方は「なぜですか?」って聞きたくなります。コンセプトは、営業しなくても渡せば仕事に繋がる、10枚配れば3件仕事がとれる名刺、とのこと。

 

宇部:コピーライターって僕の中で、人の夢を叶える職業だなって思ったんです。願望って言葉を通してでしか伝えられない。確信で思えたり人の行動が変わったりするのは、言葉を見たり物語を読んだりしたときなんですよね。だから夢を叶える職業だなと、昔、定義したんです。

はる:へー!

宇部:原点としては、そういうものを広め伝えるためのコピーライターでいたいなと。あと、人の中にあるものを引き出せるコピーライターでもありたいですね。夢がない、そういう人の夢も言語化してあげて、それがやりたかったんですって言ってくれた人も今までいたんです。

はる: 夢を言語化、って何だかいい言葉だなぁ。その人の中にあるものを引き出すって、どういうことをしているのですか?

宇部:今、多くの方が自分の夢や願望を知りません。だからこそ、その人以上にその人の未来を考えてあげると、1つの答えにたどり着くんですよね。たとえば、以前ご相談に来られた方で「1年後、独立したいです」と言っていた人には、なんで独立しないといけないんですか?とか逆のことを投げかけてみると、その理由が見えてきます。

はる:なるほど。

宇部:次にどんな分野で独立されるんですか?と聞くと、大抵、自分の好きなことやできることの範囲で独立のジャンルを決めます。あとは、その状況を作り出すためにまとめてあげます。「つまり、○○という分野で1年後には独立して、お客様が▼▼人いて、収入はこれぐらいを目指す。」って感じです。

 

どうすれば好きなことを仕事にできますか?

はる:好きなことが明確にある人もいれば、なんとなくあるという人もいると思うんです。だけどどうやったら仕事にできるか分からないという人も多いかと思うのですが。

宇部:そういう人が何を学ぶべきかというと、経営なんです。得意なことを増やし続けても、いわゆる資格マニアになっちゃうだけで、キャッシュに変えるには経営を学ばないと。そういうことに詳しい人がいるんだったら聞くっていうのが1番早いし、メルマガやってる人であれば登録して返信するとか。

はる:惹句工房のクライアントさんは、職業も背景もバラバラだし、単にノウハウを教えてるだけじゃないんだろうな。と思ってるのですが、どんなふうに関わってるのですか?

宇部:まずその人の持つ財産に気付いてもらうんですね。その人が何ができる人なのかっていう財産に気付かせて、その活かし方を教える。一方的に教えても、財産が活きてなかったら楽しくないんですよ。

はる:自分に合っていないと結果も出ないんですよね。

宇部:あとは足りないものですね。キャッチコピーを考えたり、ホームページを作ったり。そういう細かいところは教えてますけど、基本的には財産が大事。あとは活かし方だけで、だいたいみんな楽しくなってくるんです。

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出典:惹句工房ホームページ

大好評の「ペライチ勉強会」。気軽にホームページが作成できるツールの使い方、お申し込みに繋がり売上がアップするコツをお話されています。

 

はる:これからやりたいこととかありますか?

宇部:30歳になるまでにもっと自由時間を増やしたいですね。だから今、がんばってる。オーロラとか見たいなと思ってるし、冬のクリスマスにトナカイがいるところに行ったり。

はる:オーロラいいですねー!でも宇部さんお仕事で実績出してるわりには、やりたいことって、普通の人が夢見ることとけっこう同じなんですね。

宇部:全然普通です!だけどそういった夢も一人で見るのではつまらないので、自分の周りの人たちを豊かにして、豊かになった人たちと自由に好きな場所に行って仕事ができたら楽しいだろうなって考えています。

はる:これからもやりたいことを実現していく人の輪が広がっていくよう応援しています。どうもありがとうございました!

 

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