気軽に作れるフォトブックでドリームブックを作成
職業は公務員である一方、プライベートで写真撮影をしている、山本魁人(やまもと かいと)さんにお話を聞きました。
photo by 荻嶋義章
カメラを持って写真を始めたのは去年の3月。人を撮影してフォトブックを作成したり、作品展に出展したりといった活動をしています。
photo by 荻嶋義章
公務員を辞めずに続けている理由
はる:仕事をしていて心境の変化とかあったんですか?
山本:3年経ってからがターニングポイントだったかも知れません。環境の変化もありましたし、考え方がちょっとずつ変わっていきました。3年間頑張って自分なりのビジョンとかも見えていたんですけど、本当にしたいことは何だろう、もっと社会貢献できるようなことがあるんじゃないかって気がして。
はる:そういう時期ってありますよね。
山本:それで模索して動き始めたら、本当に素晴らしい方々に出会えるようになったんです。都市伝説に詳しい方が手掛けるカフェに行ってみたところからご縁が広がりました。
はる:都市伝説…若干怖いなぁ。
山本:みなさんそう言われます。自分も怖かったです。
はる:人と交流するような場なんですか?
山本:交流目的で来るというか、色んな人が来る場です。都市伝説の話がしたくて来る人もいますし。色々とおもしろい人もいて、やりたいことをこんなにも信念を持ってやっている方もいるんだと影響を受けました。
はる:きっと実際行ってみたら分かる場所なんでしょうね…!
山本:カメラ持つようになってからは、自分でも誰かに影響を与えることができるということに気付かせてくれました。微々たるものですけど、写真を撮影した際にありがとうと言っていただけたりとか、ちょっとずつ自信を持てるようになりました。
はる:別の仕事へと方向転換しようとは思わなかったんですか?
山本:仕事を辞めることで人に迷惑をかけたくなかったんです。どうしても隣の芝は青く見えますし。そうしたら写真が好きっていうので、今の職場と関連した部署で記録や発信の目的で写真撮影をしているところがあり、出来る限りの範囲でそちらにシフトチェンジしていくことになりました。色んな人に支えていただいたおかげです。
ゴルゴ松本さんの「命の授業」がきっかけ
山本さんの活動の1つ、フォトブックの作成。「Dreambook」では夢などをスケッチブックに書いてもらい、写真を撮っています。
photo by 山本魁人
今回のインタビューの写真撮影をしていただいた荻嶋さんと、山本さんの「Dreambook」。
はる:フォトブックを作成しよう思ったのはなぜですか?
山本:カメラを始める前から、日本語や言霊の文化に興味を持っていたんです。ゴルゴ松本さんの「命の授業」を受けてからドはまりしました。本の発売記念イベントにたまたま行ったんです。
お笑い芸人のゴルゴ松本さん。元々は後輩の芸人に言霊の話などをしていたのが反響を呼び、少年院など各地で講演を行うようになりました。
はる:そういえば山本さんの下の名前の「魁人」っていう漢字、いいですよね。
山本:「魁」って「さきがけ」という漢字で、パイオニアっていう意味で自分でもこの名前は好きです。日本語には意味があって、言霊のある言語は世界でも数えるほどしかないんです。
はる:写真撮影の方に興味があってフォトブックの作成を始めたと思っていたのですが、言葉の方にも興味があったとは。
山本:写真を始めた頃は夜景ばかりでした。日本語は言霊があるからどんどん発した方がいいとか、世間体を気にして自分のことを出すことをしない人が多いけど、でも表に出した方がいいとか、考えは持ってはいたのですが、形にする方法が分からなかったんです。そんなときにフォトブックを知りました。
左は、インタビュー撮影の荻嶋さん作のフォトブック『夢スマ』。荻嶋さんと出会って山本さんもフォトブック作成を始めることに。右は山本さん作成のフォトブック。
はる:撮影している人はみなさん、山本さんのお知り合いですか?
山本:動き出すようになってから、ありがたいことに知り合いが増えました。ご縁で繋がった、志や夢がある人を撮らせていただくっていうスタンツで活動しています。
はる:そういうやり方は誠実でいいですね。
山本:プロフィール写真にしていただいている人もいますし、一方で公開はNGで年賀状の写真にして下さった方もいます。
はる:年賀状の写真、いいですね。
山本:幼稚園を撮影してフォトブックを作らせていただいたこともあります。子ども達の顔のことがあるので、そのフォトブックは当事者の元にしか行かないようにしてるんです。
はる:幼稚園の撮影、楽しそうだなぁ。 表には出していないところでもそうやって活動されてるんですね。
Dreambook、書いてみた
私も書いたんですよ。スケッチブックに。
夢とかわくわくすることとか、良かったら何かお書きください。
photo by 荻嶋義章
うわー。めっちゃ考えるなぁ。
この前は好きな食べ物書いた人もいました。
好きな言葉とか歌詞とかでも…
そういうのもいいですね!
んん…でも何かひとつっていうのも難しいなぁ。
いつもブログで長文に慣れているからって言い訳ですが、書きたいことはありすぎて逆に書けないというか、何を書けばいいのやら。
作文が書けない小学生の気分です。。
そんなこんなで20分くらい悩みました(笑)
…あけましておめでとう、とかどうかな…
インタビューは1月の始めに実施したんですよね。
いい!おもしろいと思います!!それ新しいです。
まぁ確かに、他に書いた人いないかも知れないですね…
今年1年に想いを込めて、あけましておめでとう。気持ちがこもっています。新しいです。
そうです。そういうことなんです。きっと。
山本さん、フォローありがとう。
ということで…
photo by 山本魁人
書かせていただきました。
いやー、他の方の投稿を見たら、すごーく素敵なメッセージ書いてるなぁと思ってしまいます。私がさんざん悩んだだけに。よくこんな素敵な一言、びしっと書けますね…
…そんなわけで、Dreambookの素敵な一言、ぜひ山本さんのインスタからのぞいてみて下さい↓
人生を変えるような「ありがとう」を生み出す人を集めたい
はる:山本さんが興味持たれてることってカメラだけじゃないんですね。
山本:医療のこととかも本を読んだりしているのですが、医療関係の仕事をしている人と話していると「自然」のことがよく出てきます。まだ具体的ではないのですが、自然との繋がりでも何かやっていきたいです。
はる:興味が幅広いなぁ。
山本:人の素直さが出る写真を撮りたいと思っているのですが、自然の中だと生き生きした、本来の自分の姿が出るっていうのがあるじゃないですか。同じように夢とか語っているときもきっと素直な姿なんです。自分の根本にあるのが「素直」と「笑顔」、そして「感謝」 ですね。
はる:フォトブックにそこまでの思い入れがあるんですね!
山本:撮影した写真を表に出すことで、その人と似たような考え方をしている人っているから、そういう方をお繋ぎすることもできますし。人を繋ぐことにも価値があるんじゃないと思っています。後々は国境とか、壁や隔たりをなくしていくような活動をやっていきたいです。
はる:そういうビジョンのための手段の1つがカメラなんですね。
山本:ありがとうの質も色々あると思うんですよ。単純に何かやってくれてありがとうっていうのもあれば、人生変えてくれるようなありがとうもありますし。人生変えてくれるようなありがとうは、普通の人にはできないんですよ。そういう意味で素直で狂った人、「狂人集団」をつくるということをやっていきたいですね。
はる:カメラの話がメインになるかと思っていましたが…カメラとはまた違う、想定外なお話もたくさんお聞きすることができました。ありがとうございました!
【参考に】山本さんがフォトブックを作成しているところ↓
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