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銀行員から20代で転職、株式会社アウスタで広報を立ち上げ-西脇健太さん

新潟県の地銀から埼玉県大宮市のベンチャー企業へ 

株式会社アウスタにて広報をしている、西脇健太さんにお話をお聞きしました。

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左が西脇さん、右が私。 

photo by 小西隆博

 

株式会社アウスタは、20代向けのキャリアサポートを行っている会社。アウスタを卒業して起業したという人も数多くいます。西脇さんは会社に広報の部署がなかったところから立ち上げた人。起業の意向についてお聞きすると、

  

起業してまでやりたいことがないっていうか。何かしらのプロになんなきゃいけないっていうのは感じていますけど。

これからやりたいこととかありますか?

広報の仕事を強化していく中で、色んな企業に関わりたいですね。他の企業の仕事も請け負うことになって今の組織で収まらなくなったら会社化しないといけなくなるんですけど、そこで社長になるっていうちょっとした夢が叶えばおもしろいな、とか。

新しいことをするって、必ずしも会社を飛び出さないといけないわけじゃないですからね。

   

銀行に就職したものの、思うところがあって20代半ばでアウスタに転職し、6年目となる西脇さん。これまでの経緯や「20代」に対する想いをお聞きしました。

 

広報目線のテレビCMについて

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photo by 小西隆博

 

西脇:広報って、かっこいいイメージがあるらしいんですけど。

はる:私もそのイメージですけど。あ、でも私がイメージしているのが、デザイナーさんとかかっこいいWEBページ作成している人かも知れないです。

西脇:作るっていうのはデザイナーやライターになるんですよ。広報はなぜこの記事を書くのかというマネジメントの方ですよね。実際けっこう泥臭いところもあります。

はる:そうなんですか?

西脇:1つの会社でも1人1人、考えていることが違うんですよ。色んな考えがある中で調整しなきゃとかいうところがありますね。一方で、会社としてのメッセージを最終的に僕が決めて形にして出すんです。重要な仕事でやりがいがあるなと感じています。

はる:広報って社外の人に会社を紹介するのが役割だと思ってたんですけど、社内のことも考える必要があるんですね。

西脇:大手企業だとテレビCMを使って社内に訴えかけるというのもありますよ。挑戦だ、というCMとかあるじゃないですか。社内の人にこういう人であってねというメッセージでもあるんです。

はる:へー!すごい!そういう視点でCMを見たことがなかったです。

 

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大手の自動車会社のCMを例に挙げて話してくれました。

 

はる:今後広報としてやっていきたいことはありますか?

西脇:会社を大きくできる広報になりたいかな。世の中の人に会社のことを認識していただければそれだけ会社の利益も上がるんです。広報って企業と社会を繋げるのが仕事だと僕は思っています。それでみんなの給料も上がっていくってことですし。稼げる広報になりたいですね。

 

教育実習でギャップを感じ、地元の銀行に就職

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photo by 小西隆博

 

はる:西脇さんって大学も出身の新潟で、教育系だったんですよね?先生になろうと思ってたんですか?

西脇:どっちかと言うとやりたいことがなかったんです。進路選択のとき大学以降の人生なんて見えてなかったし、英語が得意でバスケやってたんで、英語の教員やりながら部活でバスケ教えられれば自分の好きなことできるのかなと思って。

はる:教育目指している人って、熱い人はめちゃくちゃ熱いですからねー。

西脇:教育実習に行ったときも現場の先生方は燃えていらっしゃったんですよ。素晴らしいことなんですけど、そこまで燃えられらんないなって僕は思っちゃったんですよね。

はる:銀行っていうのにも特にこだわりはなかったんですか?

西脇:県外で働きたい会社がなかったし、新潟県は好きだったので広く関われる金融かなと思って銀行にしました。僕って選択肢を多く持たないで色々選択してきたんです。大学受験も、就活も。

はる:銀行で定時ぴったりに帰らなければならないっていうのに戸惑ったそうですが。

西脇:入社1年目がすごい田舎の支店だったんですよ。コンビニがその町に2つしかなくて。すっげえ暇でした。1年目で仕事もそこまで与えられないので、帰らなきゃなんです。

はる:仕事終わってもすることがないですね。

西脇:毎日ドライブに行ってました。

 

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西脇:2年目からは本部で、全然暇じゃなかったです。80ぐらいある支店から一気に仕事がくるわけですよ。でも労働時間規制しましょうという流れがあって、5時10分になったらほんとに帰るんです。

はる:仕事はいっぱいなのに帰るというのも辛いです・・・

西脇:単純に言うと、海外とのお金のやりとりの業務をしていました。その処理は終わるんですけど、書類が多すぎて整理できないんです。でも帰らないといけないので、書類がたまっていくんですよね。

はる:銀行の書類ってとんでもない量だろうなぁ。銀行で働いていて良かったことはありますか?

西脇:重役レベルの人と話すことができたことですかね。普通の若手だったらそういうことないじゃないですか。融資や預金の多い企業様から手数料優遇の依頼などがあって、常務のところに稟議の説明に行ったりしていました。

はる:むしろ銀行ってそんな依頼があるんだってことに驚きなのですが。

西脇:銀行の仕事と言ってもみなさんに知られてないことの方が多いです。あとはオペレーションの力がつきましたね。仕事量が多かったから。そして銀行を経験できたことそのものが良かったと感じています。

はる:なんと言っても世の中お金で動いてますし、銀行ってお金を扱うところですからね。

 

 銀行から転職したのは、なんとなく・・・

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photo by 小西隆博

 

はるアウスタとの出会いは?

西脇:銀行の仕事に疑問を感じていたときに、転職ってどないなんだろう、転職業界に関わっている同年代の人いないかなとmixiで探して、同い年の人と会いました。

はる:おー!mixi!!

西脇:で、その人の上司がアウスタを卒業して新潟で起業している社長さんでした。そして今アウスタで取締役をやっている人にも会って、興味を持ちました。

はる:話を聞いてアウスタに来ようかなと思ったんですか?

西脇:正直、過去の進路選択のときと似ているんですけど、アウスタにどうしても行きたいっていうのはなかったです。他に保険会社とかからもお誘いを受けていましたが、そのときの選択肢にあったっていうだけで。銀行にいると色んなチャンス逃しそうだなとなんとなく思ったんです。

はる:なんとなく。

西脇:続けていってプロになっていくことに自分がそんな乗り気じゃなかったし、その先の給与も見えていたので。ベンチャーだったら給与が上がっていくのを体験できるのかなというのもありましたね。

はる:うちに入ったら給料上がるよーとか具体的に言われたわけではないと思うんですけど。

西脇:その、インセンティブ制度みたいなのは聞いていて、ああなるほどねって感じでした。

はる:入社してどうして広報になったのですか?

西脇:最初は営業だったのですが、代表から、健太、管理部に昇格だと言われたんです。仲間に目を配ってるしそういう方が向いてるだろうと。それで契約書の管理など営業サポートをする部門になったんです。そして僕の上司が、企業が大きくなっていく上で広報って大事じゃね?西脇くん文章書くの好きそうだからって。

はる:好きそうだから・・・

西脇:それまでも色々、書いたりとかしてたんで。それから2年くらいは、営業事務が8割、広報が2割くらいでやっていました。

はる: 広報ってなんぞやっていうのは、そこはもうやりながら。

西脇:やりながらですね。自分なりに勉強して、でもやっていくと色んな人からアドバイスもらえます。いいアドバイスも見当違いなアドバイスもあったりして、それを自分で考えてやってますね。

 

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会社の入口にかわいいものが!よそ様の会社って行きづらいし、少しでも会社に来やすい雰囲気になるようにとアウスタの方が作っているそうです。

photo by 小西隆博

 

20代で成功しなくてもいい

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photo by 小西隆博

 

はるアウスタでは転職支援のサービスも行っていますが、転職について西脇さんはどう考えていますか?

西脇:転職が云々っていうよりは、モヤモヤしている人が多いなと感じています。この会社続けてていいのかなっていう。なんでモヤモヤしているのかって僕の中の1つの推測としては、自分がどの分野でプロになっていきたいのかっていうのがあやふやなんじゃないかなって。

はる:それはあると思います。

西脇:今、僕は幸いにして広報でプロを目指したいっていう思いになりましたけど。今の仕事が嫌だから転職するというのは本質じゃないなって思うことは多々あります。期限を決めて転職するっていう方法もあると思いますけど。

はる:期限って、次の職場は3年がんばろうとかいうことですか?

西脇:そうそう。大事なのは、どれだけ納得できる選択ができるかっていう。僕の進路選択のときのように、消去法に近いようなやり方で選んじゃいけないなって。

はるアウスタは「20代が輝く社会を作る」ということを掲げていますが、そのことに対してどう思っていますか?

西脇:僕は、20代が輝くっていうのはすごい納得しています。色んな経営者の方からも、20代で経験したことがその後の人生にすごい生かされていると聞くんです。

はる:私自身は20代後半はあまり良くなかったのですが(笑)

西脇:なんで20代なんだって思うところは僕自身もあったりなかったりするんですけど。社会的に、20代でしか色んなチャレンジはできない。

はる:そうですね。20代だから許されるみたいな。

西脇:社会に出てから社会のことを知るって、僕、非効率だと思うんです。1つのつまずきっていうか。教えておいてくれよっていうの、あるじゃないですか。

はる:就活のときまでにもっと色んなことを知っていたら、違う選択をしてただろうなと思いますね。

西脇 :じゃあ教えるとなるとけっこう難しいと思うんですよ。でもやんわりと伝えられるものを作っていきたいというのもあって、アウスタのお客様の体験談を取材して記事を掲載しています(記事はこちらから)。世の中の色んな20代と繋がっていきたいですね。

はるアウスタのお客さんに限らず、ってことですよね。

西脇:そうですね。最近インターンが活発だなと感じていて、積極的に活動している学生と話すことがあったんです。そしたら、バイトとかサークルよりもインターンの方が、お金をもらいながら経験だとか人脈を得るからコスパいいんですよと。

はる:えー!そういう感覚にびっくりです。

西脇:世の中すぐ変化しちゃうんで、僕らもついていかないと。あ、20代で、成功しなくてもいいんですけど。

はる:西脇さんは採用活動の記事も書いていますよね。

西脇:自分を知るために、色んな経験をあえてする場所が欲しいという人が来てくれたらうれしいですね。色んな人と会えますし、会わせますし、自分の気持ち次第で色々な経験ができる環境なので。20代の社員の発案がプロジェクトになったりもするし、自分でやりたい仕事を自分で作るっていう経験もしやすいと思います。

はる:西脇さん自身も、広報の仕事を自分で作ってきましたしね。

西脇:元々広報がない組織だったんで、ようやく広報って大事だなっていう意識が会社に根付き始めたのかなという感じがしますね。もっと広報っていう仕事の影響力を上げていきたいっていうのがモチベーションです。

はる:もっと充実した20代を過ごせる人が増えていくよう、西脇さんのお仕事もますます発展していくよう願っています。ありがとうございました!!

 

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