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会社員でパラレルキャリアで、家庭向けWEBコミュニティ開設へ-切岸智紀さん

パパもママも対象にしたコミュニティを作りたい

WEBやアプリ制作などをしている会社で働きながら、ご自身でもWEBサービスを立ち上げようとしている、切岸智紀(きりぎし とものり)さんにお話を聞きました。

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切岸さん(右)と私(左)。「Webで困ったことがあったら言って下さい」という話を、インタビューの依頼があれば言って下さいという話だと私が勘違いしてました(笑)インタビュー快諾してくれた切岸さん、まじ神です。コメダ珈琲店でお話聞きました。

 

合同会社QUM Webクリエイター・テクニカルディレクター。私の感覚ですが、IT系の仕事をしている人は起業やビジネスに興味を持っている人はわりと多いような気がしています。有形・無形に関わらず作ることが好きで知識欲があるから、好奇心を持つというか。切岸さんはどういう経緯で開業に向けて動くようになったのか、お話を聞いてみました。

 

お子さんがかわいくて、でも大変…

はる:今、働いている会社は、立ち上げた方と切岸さんの2人だと聞いたんですけど。

切岸:そうですね。でもこれから個人でもやろうと思って開業届けも出しました。会社と半々、っていうかは会社7割、個人3割くらいです。

はる:おー!そうなんだ!!これからどんな仕事を個人でやろうとしているのですか?

切岸:仕事はまだ考え中ですが、コミュニティ作りをまずやろうかと。家庭の働き方っていうところで、ママのコミュニティってたくさんあって、パパ向けは最近出てきたんですけど、両方のバランスのとれたコミュニティってないんですよ。

はる:ママ向け、パパ向け、みたいな。

切岸:完全にどっちかなんですよね。家庭を持つっていうことは、結婚して子どもがいるのであればお互いにバランスとらなきゃいけないのに、なんで片方ばっかりやってるんだろうっていうので、コミュニティを作ろうと考えてるんです。

はる:切岸さん、息子さん大好きですよね(笑)

切岸:かわいいんですよー。だけど最近は、お菓子を食べるにはご飯を食べればいいんだって学んで、お腹いっぱいにせずにご馳走様って言って、時間経ったらお菓子食べてる。学んだなぁ。

はる:そういう時期なんですね(笑)コミュニティはITでやるんですか?

切岸:Web上の会員制のコミュニティにして、実際に交流するような場にも繋げていく予定です。1年間ずっと考えて売上の見込みの計算などもしたんですけど、仕事でお世話になっている人に相談したら、それって子どもがいる今の時期が大変だからで、将来的にやっていける自信ある?って言われて、…ああ、うーーんって。

はる:あらら。

切岸:仕事やキャリアではWILL・CAN・MUSTっていう考え方があって、将来的にこれがやりたいというWILLがないと続けられないよと言われたんです。確かに。

はる:WILL・CAN・MUST。勉強になります。

切岸:でも別の方に話したら、自分で続けなくても、誰かがやりたいって言ったらその事業あげちゃえばいいじゃんって言われて、ああ!ああ、そうですね!とようやく本格的にやっていくための突破口が見えたところです。

 

業界最大手の予約サイトの会社での経験

はる:切岸さんって、何度か転職されてるんですか?

切岸:けっこう転々としています。大学は情報通信系を専攻していました。技術的なこともやりたいしお客さんとも話したいっていうのでSEになったのですが、新卒はプログラムが8,9割でお客様とほぼ接することがなく、ギャップにやられてもうダメだと思い1年も経たずに辞めました。

はる:私もSEは、技術的なこともやるけどお客さんとの関わりが大きいと聞いたことあります。

切岸:その後は引っ越しやカフェでバイトしたりもしました。それから正社員になって結婚もして、働きながらWEB系のスクールに夜間通っていました。そのときの会社が通信系だしB to Bで世の中に対して結果が見えづらかったんです。WEBの方が人に見てもらえるから勉強しようと思って。

はる:働きながら勉強、えらいなぁ。

切岸:WEB系に転職したら経験がないのに現場に1人で出向になりました。決められた期間で開発しないといけないのに、周りに聞いても誰も分からない。1,2ヶ月はそれでも一生懸命やってたんですけど、動けなくなりました。病院でこのままだと鬱になりますよと言われて休職。結局、転職したのに退職して、派遣でも働き、体調を戻しながら働けるようになっていきました。

はる:切岸さん実は波乱万丈なんですね。。事業をやっていくことに興味をもつようになったのはいつからですか?

切岸:美容系の検索・予約サイトで日本でトップシェアの会社に出向したときです。かなりプレッシャーがあったんですけど、ほんとベンチャー気質の会社だったんです。

はる:そこでWEB制作をしていたんですか?

切岸:制作ではなくてマーケティングのグループに入っていて、システム開発グループへの繋ぎ役をしていました。マーケティングでまとめた案件を実現するために開発の人にアウトプットするんですけど、開発の仕組みも理解した上で、マーケティング側の数字も見て説明するという役割です。

はるマーケティング側の意図も把握できて、そして幅広いシステムの知識と経験がないと務まらない役割でしょうね。

切岸:職場によっては出向とかは言われたことをやってればいいというところもあるんですけど、そういう壁なしでやらせてくれたっていうのが良かったですね。グループ間では社員、アルバイト、出向してきている人関係なしに情報はもらえていました。けっこう、社員にしか関係ないことだから、アルバイトや出向してきている人たちに情報を渡してくれない会社って多いんですよ。でも自分で動かないと全然情報がもらえないんですけど。

はる:情報って、まぁお金の話とかも?

切岸:こういった方法をしたらどうやって売上が上がるかとか、そういった感じですね。トップの人が話していたのは、どれだけ少なく動いて売上を出すかで自分の単価も上がっていくはずだからと。自分が得意なことや好きなジャンルを組み合わせることによって、世界でも勝てるサービスを作ることができるなどそういったことを学びました。

はる:今の会社で働くようになったのは?

切岸:収入を上げるために転職したのですが、そこがどんどん人が辞めていくところだったんです。 また転職先を探していたときに今の所属している会社の代表にも話を聞きに行き、考え方に共感できるところがあり、働くことにしました。うちの代表は長年フリーランスで、一昨年、法人化したんです。非営利団体を立ち上げたりもしている人です。

 

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出典:合同会社QUM ※1

切岸さんから名刺をもらったらくまちゃんで思わずニヤけてしまいました(笑)会社のロゴ。WEBやアプリの制作、教育事業、地方創生といったことに取り組まれている会社です。

 

身近な人が幸せになるように。お金はそのための手段

はる:お話を聞いてたら、自分でもビジネスをすることに徐々に興味を持つようになったのかなと感じました。予約サイトの会社での経験は大きかったにしても。

切岸:徐々に、ですね。楽しいことしたいのに、会社の色々な面も見えてきますから。 

はる:技術的なことにも興味あると思うんですけど、お客さんの必要としているサービスをどう作るかとかいう方に興味があるのでしょうか?

切岸:自分と会った人達がどうやったら幸せになるかって考えてた方がおもしろいですし。WEBサイト作るのに10万予算があってという相談があったら、最初はできる範囲でブログ始めたりして10万は別のことに使った方がいいですよって言っています。軌道に乗ってきたらWEB作ればいいですよって伝えると、納得されるんです。

はる:ものすごい人想いのアドバイスですね。

切岸:それでWEBはあの人に相談すれば間違いないってなるんですけど。会社の代表と元から意見が一致していたのは、身近な人が幸せになるような仕事をしようと。

はる:価値観の合う方と仕事ができるっていいなって思います。

切岸:市を巻き込んだプロジェクト(※2)を手伝わせてもらっていて、その仕事は楽しいですね。世界や社会を良くしたいと活動している社団法人(※3)から、うちの会社にWEBを発注してもらっているんです。

はる:そういう、社会貢献のための事業をやっている人って尊敬します。

切岸:そういった人達は、世界や人々がどうやったら幸せになるかを第一に掲げていて、お金は手段でしかないんです。自分がこれから作ろうとしているコミュニティも、ITを使って困っている人に何かをしようというものなので、困っている人からお金はそんなに高くとれないんです。

はる:子育てしている時期ってただでさえ出費が多いでしょうからね。

切岸:コミュニティで共有する情報をどうやって収集してくるかということも課題ですし。貧困をなくしたいと起業した方からお話を聞いたら、自分の好きなものの中で、社会に役立ってビジネスとして成立するものを考えて事業を決めたらしく。

はる:ビジネスをうまくやっている人からお話を聞くと、そういうところを本当によく考えているなと思います。私なんて海外旅行もほとんど行ったことがないし、そもそも世界のことをあまり知らないなと思ってしまうのですが。

切岸:自分も、どうやって北海道に住むかっていうことばかり考えてます。数年後には東北か北海道に移住したいと思っています。家庭があるので、できたらですが(笑)

はる:おお!そうなんですか!

切岸:妻の影響で、OFFICE CUEが大好きになって。大泉洋が所属している事務所です。公演チケット手に入れて見に行ったりもしています。

はる:そんな理由で北海道に行くんですね(笑)

切岸:そのためにどこでも仕事ができる状態にしたいと思ってやっています。その上で何か自分と世界との共通点があれば、情報収集していこうかなという考えです。

はる:切岸さんは広い視点で考えながらも、身近な人を大切にしていくんだろうなと思いました。今後の事業の発展を願っています。ありがとうございました!

 

切岸さん個人サイト↓(工事中)

KIRIGISHI TOMONORIhttps://kirigishi.co/ 

さすがWEB制作されているだけあって、おしゃれで見やすいサイトです。 

 

※1 合同会社QUM - http://qum.tokyo/

※2 PLAY ON - https://playon.earth/

※3 社団法人リリース - http://release.world/

 

 

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